カンマの打てるテンキー
2014年 04月 23日
ホームポジションの中心から右側に大きく幅を取るフルサイズキーボードのさらに右側でマウスを操作するとどうしても右腕さらには右肩が外に開き過ぎます。腕を外側に大きく開いた状態は体に負担が大きくマウス肩(マウス症候群)の原因となるそうです。そこでできるだけ体の正面に近い位置でマウス操作ができるよう幅が小さなテンキーレスキーボードを使っています。
CADを使うと頻繁に数値入力が必要ですが、さすがにキーボード左上に一列に並ぶ数値キーではスムーズな数値入力がしにくくテンキーを足しています。そのテンキーをキーボードの左側に置いて左手で操作します。
CADで数値入力の際は、座標入力(X軸、Y軸)でカンマが欠かせません。ほとんどのテンキーにはカンマ(,)がついていないのでキーボードのカンマを使います。キーボードの右手で入力する位置にカンマがあるので、カンマの入力のたびに右手がマウスとキーボードを行ったり来たりすることになり結構面倒です。
テンキーにカンマがあれば左手だけで座標入力が完了しかなり快適なはずです。電器屋に行くたびカンマ付のテンキーがないかと常々気にして探していましたがなかなか見つかりません。そんな時アスクルのアウトレットコーナーでカンマの打てるテンキーを見つけました。カンマのキーがついているのではなく、プログラムのできるファンクションキーが4つありそれにカンマが設定できるようになっていました。処分価格で安いこともありさっそく購入してみました。
今まで使っていたテンキーはFILCOのFKB22MBで、新たに入手したのはSANWA SUPPLYのNT-12UH2SVです。新発売ではなく2009年早々には販売されていたようで、今まで見つけられなかっただけのようです。
パソコンに接続しただけのドライバソフトをインストールしない状態で使ってみました。ファンクションキー以外のキーは問題なく入力できますが、4つのファンクションキーは意図しない反応を返してきます。初期設定でカンマが割り当ててあるはずのPF4はブラウザが立ち上がり、どうやら「検索」キーとして作動しているようです。
このままでは意味がないのでドライバソフトをインストールしました。そうするとデフォルト(初期設定)でPF4キーにカンマが割り当てられました。ファンクションキー自体がホームポジションから遠くて押し難い位置にありますが、ひとまず左手のテンキーだけで数値とカンマが入力できます。00を犠牲にしてここにカンマが設定できると個人的にはうれしいのですが、そこまで自由にキーの割り当てはできません。
機能的には問題なく使えるようになりました。
キーボードの左側に置くとテンキーが薄いため大きくキーの高さが違います。
そこで、黒いスチレンボードを用いて簡単な下駄を作って履かせてみました。
物理的な段差も解消できました。
キータッチが全く違うのでキーボードと同じ感覚でキーを押しても押し下げることができません。意識して強く押し込む必要があります。
ちなみに今まで使っていたテンキーは、軽い反発力でクリック感がわずかにあるCherry MX茶軸のメカニカルスイッチのテンキー(キーボードと同じFILCOのモノ)で大きな違和感はなく使えていました。
遠く使いづらい位置のカンマ、重いキータッチと早くもストレスを感じますが、ひとまず左手でカンマが入力できるようになったのを良しとしてしばらく使ってみましょう。我慢できなければ以前のFILCOのテンキーに戻してカンマをキーボードで入力するしかありません。
ぜひカンマの付いたメカニカルスイッチのテンキーを販売してもらいたいものです。テンキーでカンマを入力したいという要望は多いと思うのですがなぜカンマ付のテンキーが普及しないのか謎です。