バックパックにふと目をやると、ジッパーの引き手についているはずのレザーのリボンが片方見当たりません。
幅広のレザーリボンは普段から緩みがちで背負っている間にも何度も締め直していました。締め直しているうちに革が馴染みきつく締まると思っていましたが、その前に落としてしまいました。
片方だけにレザーがぶら下がっているのもおかしく残りも外しましたが、ジッパープルがある方がやはり開け閉めし易いのでなんとかしようと思います。
今ついているジッパープルと同じ形状のモノは自作しても容易ですが、すぐにまた落とすでしょう。数多く作り紛失する度に取り付けるのは簡単ですが、戦力の逐次投入は愚策で面白くありません。別形状のジッパープルに取り替えます。
レザー製のジッパープルをネットで検索しましたが、市販品はほとんど見つからず気楽に購入できません。
そこで自作することにします。同じブランドの手持ちの別のバッグについていたレザーのジッパープルを参考にCADで型紙を作図しました。プリントアウトしたものでサンプルを作り、実際にぶら下げてみて長さや幅など微調整しました。型紙とサンプルは完成です。
肝心の革は、ゴールデンウィーク中に大手前公園で開かれていたイベント、ロハスパーク姫路でレザーの小物を販売しているブースでゲットしました。ジッパープルを作るのに十分な革材が端切れとして100円でした。
購入時にお店の方とお話ししたところ、お店で商品として製作する場合は打ち抜き用の金型を作って大量生産されるそうです。素人にはそんなことはできませんが1組2枚作れば充分、型紙と普通のカッターで簡単に作れるそうです。
まずは、プリントアウトした型紙を両面テープで革に貼り付けます。部材が細長いので両面テープで対応できました。CADで作図した線に沿ってカッターで切り抜きます。
直線部分は定規をあて普通のカッターで簡単にきれいに切り出せますが、曲線部分は鋭利なデザインカッターで切り出すしかありません。革の厚みは1.2mmほどとソコソコあり曲線でカッターの垂直を保つのが難しくきれいに切り出すのはなかなか困難でした。
実際にぶら下げてみるとデザイン的には全く問題ありません。が、革の裏が白いのが目立ちます。背景がブラックのスエードでテカリや反射の無い真っ黒なだけに余計に白さが目立ちます。
レザーのメンテナンスグッズ売り場でブラックの保湿クリームがあったので今度それで着色できないか試してみたいと思います。そうするとスエード部分により馴染んで違和感もなくなるはずです。