人気ブログランキング | 話題のタグを見る
3年ぶりに神戸で開催されたヘリテージマネージャー大会に参加してきました。(2023年2月26日(日))

午前中のイベントとして、いくつかのまちあるきプログラムが用意されていました。
その中から「自由散策コース」を選んでみました。その他には「相楽園コース」があって、このコースでは相楽園にある江戸時代に姫路藩で使つていた川御座船の屋形部分が移築されているのを見学できたようです。姫路市民としてはぜひ参加してみたかったですが、大会出席の意思表示をした時には既に満席で受付は締め切られていました。

私が参加した自由散策コースですが事前にメールでいくつかのおすすめコースがgoogle mapで配信されていました。その中から、三ノ宮駅にほど近い「神戸には港があった」コースを散策してみました。

三ノ宮駅をでてフラワーロードを南下、高速道路の高架をくぐって直ぐのところにあるのが「神戸税関」です。1927年竣工で、震災後意匠を維持したまま2.5倍に増築されたそうです。
神戸まちあるき(ヘリテージ)_e0000025_11403242.jpg


その道路を挟んで向かいには「KIITO(旧神戸市立生糸検査所、旧国立神戸生糸検査所)」と「新港貿易会館」があります。旧神戸生糸検査所は1927年に輸出生糸の検査を行う施設として建設されたそうです。
神戸まちあるき(ヘリテージ)_e0000025_11403154.jpg


「新港貿易会館」は1930年竣工で、国の登録有形文化財になっています。
神戸まちあるき(ヘリテージ)_e0000025_11403202.jpg


海沿いに西方にしばらく歩くと「住友倉庫」がありました。「住友倉庫」は大正15年建設です。
神戸まちあるき(ヘリテージ)_e0000025_11403123.jpg



さらに西に向かってタワーロードの南、中突堤中央線の向こうに「国産3号上屋」、「国産2号上屋」「国産1号上屋」が連なって見えてきました。1990年代後半に埋め立てられて「国産波止場」はなくなったそうで、それまで国産上屋の目の前は海だったようです。
神戸まちあるき(ヘリテージ)_e0000025_11403205.jpg


神戸新聞NEXTの【特集】阪神・淡路大震災の「まちの譜ー被災地 当時と今」の「神戸港」(https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/sinsai/20years/machinofu/cat196/)のサイトに載せられている被災直後の写真に海を目の前に建つ国産上屋の姿が写っています。港に面する倉庫建物として違和感のない姿があります。

本当はこのコースの途中、メリケンロードより旧居留地巡りをしてきたのですが写真が多いので後日ご紹介したいと思います。

# by imtom | 2023-02-28 11:43 | 兵庫県ヘリテージマネージャー | Trackback | Comments(0)
「国土交通大臣登録 木造耐震診断資格者講習」及び「木造耐震改修技術者講習」を受講しました。

「木造耐震診断資格者講習」を受けなくても耐震診断をすることはできるのですが、この木造耐震診断資格者講習を受講修了し耐震診断資格者になると耐震改修促進法に基づき報告が義務付けられた建築物の耐震診断を行うことができるようになります。

耐震診断の幅広い知識はリフォームなど本来の設計業務だけでなく、ヘリテージマネージャーとして古民家の改修を考える際耐震性の確保が大きな課題となることが多くその解決策を考えるのにも大いに役立ちます。

さらには、今後兵庫県が開催する説明会を受講し兵庫県に簡易耐震診断員として登録されると、住民の方が市町に耐震診断を希望されたときに簡易耐震診断員として派遣されることがあります。

「耐震改修技術者講習」は、耐震診断後作成された耐震改修設計に基づき行われる耐震改修工事をより確実にする技術を習得するための講習です。施工者向けの講習ですが、施工面の知識を活用することで、より丁寧な設計図書を作成することができます。受講に対し特に施工面での資格が問われないときは施工者向けの講習も受講することにしています。


数年前確認した時、この講習は大阪が最寄りの会場だったかと思います。姫路-大阪間の往復の手間と年に一日しかないタイミングのためなかなか受講の機会がありませんでした。
今年の案内では会場は東京会場一か所だけでしたが、WEB講習が準備されていました。会場に赴かなくても受講できるだけでなく、さらに定められた約一か月の間の好きな時間に受講すればよいとなっているので受講のハードルがぐっと下がります。ただ、きちんと受講しているかの確認にWEBカメラでおおよそ10分おきにチェックされているようです。スマホでも受講できるようでしたが、大きな画面できちんと受講したかったのでWEBカメラを準備しパソコンで受講しました。

さすがに一日で修了する講習では実践的なノウハウまでは得られませんでしたが、より確実に耐震強度を発揮させるためのやり方が身につきました。

リフォーム時の耐震性能の向上や、古民家活用のアイデアに活かしたいと思います。

# by imtom | 2022-09-13 08:36 | 設計・監理の仕事 | Trackback | Comments(0)

兵庫県姫路市で住宅設計を生業とする建築士、今村智則の徒然記


by imtom
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31