「国土交通大臣登録 木造耐震診断資格者講習」及び「木造耐震改修技術者講習」を受講しました。
「木造耐震診断資格者講習」を受けなくても耐震診断をすることはできるのですが、この木造耐震診断資格者講習を受講修了し耐震診断資格者になると耐震改修促進法に基づき報告が義務付けられた建築物の耐震診断を行うことができるようになります。
耐震診断の幅広い知識はリフォームなど本来の設計業務だけでなく、ヘリテージマネージャーとして古民家の改修を考える際耐震性の確保が大きな課題となることが多くその解決策を考えるのにも大いに役立ちます。
さらには、今後兵庫県が開催する説明会を受講し兵庫県に簡易耐震診断員として登録されると、住民の方が市町に耐震診断を希望されたときに簡易耐震診断員として派遣されることがあります。
「耐震改修技術者講習」は、耐震診断後作成された耐震改修設計に基づき行われる耐震改修工事をより確実にする技術を習得するための講習です。施工者向けの講習ですが、施工面の知識を活用することで、より丁寧な設計図書を作成することができます。受講に対し特に施工面での資格が問われないときは施工者向けの講習も受講することにしています。
数年前確認した時、この講習は大阪が最寄りの会場だったかと思います。姫路-大阪間の往復の手間と年に一日しかないタイミングのためなかなか受講の機会がありませんでした。
今年の案内では会場は東京会場一か所だけでしたが、WEB講習が準備されていました。会場に赴かなくても受講できるだけでなく、さらに定められた約一か月の間の好きな時間に受講すればよいとなっているので受講のハードルがぐっと下がります。ただ、きちんと受講しているかの確認にWEBカメラでおおよそ10分おきにチェックされているようです。スマホでも受講できるようでしたが、大きな画面できちんと受講したかったのでWEBカメラを準備しパソコンで受講しました。
さすがに一日で修了する講習では実践的なノウハウまでは得られませんでしたが、より確実に耐震強度を発揮させるためのやり方が身につきました。
リフォーム時の耐震性能の向上や、古民家活用のアイデアに活かしたいと思います。