モニターを置き換えたいと思いますが、もう一枚の健全なモニターをメインで使いこの古いモニターで予備資料を表示すれば使えなくはない状況です。バックライトが切れてしまえばすっきり置き換えられるのですが、早々壊れることはなさそうです。購入してちょうど10年そして4月の新年度を期にモニターを置き換えることにします。
新しいモニターの選定
WQHDモニターのサイズは27インチと31.5インチがメジャーです。画素ピッチは27インチだと0.233mm、31.5インチで0.273mmとなります。
既存のモニターに画素ピッチを合わせると31.5インチでほぼほぼ同じ画素ピッチになり、解像度が大きくなった分だけモニターの物理的サイズも大きくなります。ただデスクの上で32インチのテレビ(とほぼ同サイズのモニター)を使うことを想像すると大きすぎるように思います。
27インチWQHDの画素ピッチ0.233mmは、現在の0.27mmから文字サイズが縦横86%縮小されます。試しにwebブラウザの90%、80%の縮小表示で文字が小さくて読めないことはありませんでした。ということで27インチのWQHDモニターを採用することにします。
さて機種の選定です。各メーカーからさまざまな機種が販売されており選択肢は豊富なのですが、その多くがゲーム用を謳うモニターです。ゲーミングモニターも使えなくはないと思いますが、ゲーム用モニターは応答速度の速さやリフレッシュレートの高さ、入力遅延の少なさに特化しており、ビジネス用途(CADや表計算)ではあまり気にしなくても良いスペックです。またゲームに似合うとがったデザインのものが多いようです。それよりも正確な色と発色の良さや文字や細い線の見やすさ、目の疲れ難さなどの性能が重要ですし、ビジネスシーンに似合うシンプルな見た目を重視してデザイナー用モニターから探します。となると選択肢がかなり絞れます。
実店舗で実機を見比べられる環境にありませんので、サイトのレビューを参考に機種選定します。写真・ビデオ編集、グラフィックデザイナー向けを謳うASUSのProArt PA278QV、BenQのPD2705Q、特にデザイナー向けとは謳っていなくてもビジネス向けや十分な性能があると思うものでDellのP2720D、ACERのB277Ubmiipprzxが候補です。
ところが買い替えを決めた3月末ころには、候補に挙げていたモニターのほとんどが売り切れています。どうやら新型コロナの影響による液晶パネルの供給不足に加え、在宅勤務の普及でパソコンとモニターの需要が増加し市場からモニターが不足しているようです。
ASUSのProArt PA278QVが第1候補でしたが、ASUS自身の直販サイトであるASUS Storeでさえ売り切れで他に販売しているショップは見つかりません。BenQのPD2705Qも売り切れ、DellのP2720Dも直販サイトで売り切れで「お届けには2ヶ月以上かかる」旨赤字で表示されています。(購入を決めた4月1日時点)
唯一在庫があったのがACERのB277Ubmiipprzfxです。候補に挙げていたB277Ubmiipprzxの後継機でこの3月に発売されたばかりでネットでのレビューもなく評価がわかりません。ただ、単純に品番を一部変えただけの後継機のようなのでACERのB277Ubmiipprzfxを購入しました。
特にドット抜けの特別なテストはしていません。しばらくwebを見たりcadやEXCELを使ってみましたが輝点も黒点も気づきませんでした。問題なしです。明るく明瞭なだけ目が疲れるかもと心配しましたが、そんな事はありませんでした。見やすくなった分だけ逆にストレスが減りました。
使い勝手では、左右分割して2つのwebサイトが表示できるのでネット検索が圧倒的にしやすくなりました。youtubeを流しながら半分でネットサーフィンも快適です。省エネ計算等にはWordで文章を作成しながらExcelで計算書をまとめることもこのモニター一枚で十分可能です。
ただ、建築図面は用紙の横使いが一般的なのでcadではモニターを横長フルに使う方が便利です。24.1インチWUXGA(1920×1200)よりドットが小さい分、細い線、小さな文字の可読性が良くなりました。大写し(縮小表示時)の見やすさが向上し断然有利です。実務では他に参考図や調整事項の書かれたpdfなどを見ながら作図作業することが多いのでやはりデュアルモニターが快適です。
cadで図面を書く時と竣工写真などのレタッチなどはデュアルモニターがほしいと思いますが、それ以外の一般事務作業はこのWQHD(2560×1440)モニター一枚で十分です。
残りの24.1インチWUXGA(1920×1200)モニター NECのEA244WMi も機会を見つけてWQHD(2560×1440)モニターに置き換えるつもりでしたが、グラフィックボードも必要になることや1枚でも十分使えることがわかったので急がなくても良さそうです。