第5回目は、旧野里街道から少し外れた地域の野里堀留町、野里慶雲寺前町、野里上野町、野里大和町、と今までの聞き取り未調査分の現地踏査と聞き取り調査です。
今回かなり広い範囲を踏査しましたが、その中で武家屋敷らしい外観の建物は2棟でした。12月7日付けの第3回で1枚の写真をご紹介しましたが、残る1棟がこのお宅です。残念ながらお住まいの方とお会いすることはできませんでした。
街道沿いから離れた場所では塀に囲まれた大きな住まいが多く見られます。建て替えられている住まいが多いのですが、たてられた当時のまま綺麗に維持されている方もいらっしゃいます。いくつかお話をお聞きすることができました。住まいの由来も語り継がれている方が多く大切に住み継がれています。
魅力的な建物で期間中何度か訪ねましたがお住まいの方とお話できなかった住居の方や旧野里街道からは少し距離がある地域などで今後も調査をしたいところが残ってしまいましたが、今回で野里周辺の町家現地調査は一旦終了です。
今後姫路町家再生塾さんがデータの分析を行い、住所などの個人情報を一切含まない一部の内容に関しては市の関連部署に報告書を提出します。積み残しの調査やデータのまとめ方などでヘリテージマネージャーとして再招集していただけるかもしれません。また、町家保存の活動が活発になる際にも様々な場面で関与できると思います。今後の保存活動が楽しみです。